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デフリンピック1年前イベントで、手話を取り入れたポーズで応援をする応援アンバサダーの長濱ねるさん=2024年11月15日午前11時1分、東京都江東区のららぽーと豊洲、吉田耕一郎撮影
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 聴覚に障害がある人の国際スポーツ大会「デフリンピック」が来年、日本で初めて開催される。開幕までちょうど1年となった15日、大会の応援アンバサダーを務める俳優の長濱ねるさん(26)に、活動を通して感じたことや大会に対する思いなどを聞いた。

  • 道具は地図とコンパスだけ 静寂の山中を走るデフオリエンテーリング

――応援アンバサダーはどのような思いで引き受けたのですか。

 NHKで手話を学ぶ番組に出演していたこともあり、自分が何か協力できるならお受けしたいと思いました。また、手話を頑張って覚えていきたいなというふうにも思いました。

――手話にはもともと興味があったのですか。

 小学生の時に習ったことがきっかけで手話に興味がありました。「地球」や「明日」、「友達」といった言葉を教わった記憶があります。手話は海外の言葉を覚えるように、一つの言語で、覚えるとコミュニケーションの幅が広がるんだなとわくわくします。

――アンバサダーに就任して1年が経ちました。活動を通じて印象に残っていることはありますか。

 ろう者のみなさんの中にいると、自分がマイノリティーになります。みんなが会話をしているなかで、一人だけ分からないという瞬間が何度もありました。

 ご一緒するろう者のみなさんは本当に明るくて、一生懸命、私と会話しようとしてくださります。私自身もいろんなことをお話ししたいし、何をおっしゃっているのか分かりたいという気持ちがあるので、手話を学ぶモチベーションになっています。

 ――俳優としてセリフを覚え…

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